露地みかんについて
佐賀県を横断する天山山麓と、南西部に位置し眼下に有明海を望む多良岳山麓を中心に露地での温州みかん(露地みかん)が栽培されています。この地帯を本県ではオレンジベルトと呼び、各地区でそれぞれの気候条件や土壌条件を生かした、ブランドみかんづくりが盛んです。
収穫を終えてから、開花に向けて樹勢の回復や土作りを行います。4月末から5月に入り開花し、果実が実り始める6月から8月にかけて本県では「マルチシート」を園地に被覆します。「マルチシート」とは不透水性の白色のシートで、これを敷くことによりみかんの樹に水分ストレスを与えることで果実を甘くし、太陽光を乱反射させることで樹の内部まで光があたり果実の着色を増進させることができます。現在、佐賀県ではこの「マルチシート」を使用した栽培に積極的に取り組んでおり、多くの農家の方がさらに美味しいみかんを育てるため、新しい栽培方法にも取り組んでいます。
本県産の「露地みかん」は9月下旬頃から「いさお早生」を筆頭に早熟系早生品種の出荷を開始します。10月頃まで、早熟系早生品種の出荷を行い、11月からは早生品種から普通品種へと繋ぐリレー販売を行います。また、普通品種の一部は貯蔵し、2月中旬頃より蔵出しみかんとして出荷を行い。そして、3月の下旬頃に大半の出荷を終えます。このように長い期間出荷を行うことで、より多くの人にその時々の美味しい温州みかんを提供しています。
さが美人
「さが美人」とは本県が誇る温州みかんの銘柄(ブランド)です。本県の美味しい温州みかんでも、県統一の基準をクリアーしたものだけを「さが美人」と命名し出荷しています。その選定方法も厳しく、糖度の高さ、酸の程良さ、そして見た目の良さなどを満たさなければなりません。その厳しい基準を満たしたものが「さが美人」となり、全国の広い範囲で売り出されています。
露地みかんの栽培の場所
県内全域で栽培されており、その中でも小城地区・多久地区・大和地区・鹿島地区・太良地区を中心に栽培されています。
露地みかんの出回る時期
早いものは9月頃から出荷を行います。そして、3月頃に出荷を終えます。